スタッフも愛用の「花ばさみ」で、花をより長く楽しみましょう
よく聞かれるのが、「どうしたら花をより長く楽しめますか?」という質問。 その茎、普通のはさみで切っていませんか?実は花ばさみを使うだけで も、花もちはぐんっと良くなるのです。
花もちを左右する「切れ味」
花ばさみと普通のはさみの大きな違いは「刃」にあります。花もちをよくするコツは、綺麗な水をたくさん吸わせてあげること。紙切ばさみのように厚い刃で切ると、茎の中の導管がつぶれ水の吸い上げが悪くなります。
花ばさみは、茎にかかる圧を最小限に抑えてスパッと切れるよう、刃が薄く作られているのです。
老舗メーカーへの特注品
私たちは園芸用はさみの老舗メーカー「坂源」さんに、特注での製造をお願いしました。確かな技術と品質へのプライドで、プロからの信頼も厚い坂源さん。明治36年の創業以来、金物の町として知られる新潟県三条市で、100年以上はさみを作り続けています。「はさみの質は純度の高い素材と仕上げの技術で決まります。熟練した職人にしか任せられないんです」と語る4代目坂井社長。刃の仕上げに携われるのはわずか3~4人の職人さんだけだそうです。
「いちばんこだわったのは持ったときの軽さ。白い刃にしたのはテーブルの上でも目立つようにするためです。」花屋のスタッフは毎日はさみを使います。長時間使っても苦にならないボディ、握りやすく工夫されたグリップ、フッ素樹脂加工を施した錆びにくい刃、と完璧に条件を満たしているのがこの花ばさみなのです。
白刃の花ばさみに加えて、黒刃の花ばさみも定番商品に仲間入り。持ち手から刃までオールブラックのはさみは、シックな見た目はもちろんのこと、汚れが目立ちにくいため実用性にも優れています。
花ばさみの握り方
普通のはさみとの違いのひとつは、グリップにつけられた窪み。グリップの外にいちばん力の強い人差し指を添えると、支点が安定して力が加えやすくなります。窪みに人差し指をかけてグリップを握りましょう。この大きなグリップも花ばさみの特徴。手をめいっぱい開けるので枝ものなど固いものも楽に切れます。
ポイントは刃の位置と使い方
刃の中心~奥で茎を挟み、手首をひねるようにスパッと切ります。切り口は斜めに切ることが多いのですが、花材により異なるので、お求め時に店舗のスタッフに聞いてみてください。切り分けたり小さな葉を落とす時は刃の先端を使い、固い枝を切る時は刃の奥で挟むと力が入れやすくなります。
たかがはさみ、されどはさみ、普通のはさみと切り比べればその実力がわかるはず。手で感じる「スパッ」の感覚が、花を長もちさせる秘訣です。職人の技術光る一丁で、花の一生を、もっと長くもっと美しく。
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