大切な人にこそ贈りたいカーネーション
中里園芸/群馬県
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[2020.03.09 更新]
全国有数の「暑い町」として知られる群馬県館林市は、カーネーションの一大生産地でもあります。気温が高いことに加え、冬の日射量が多く降雪量も少ないため、光を好むカーネーションの栽培に適した環境であることがその主たる理由です。 また生産数のみならず、研究熱心な生産者が多いため、花自体の品質も全国でトップクラスを誇ります。この館林カーネーションのレベル向上を牽引している存在が、今回紹介する中里園芸の中里寛さんです。 -
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母の日にさまざまな品種を楽しめる、その理由
もともとトマトやキュウリを作っていた中里さん。カーネーションの生産を始めたのは30年ほど前のことです。現在、中里さんは毎年15品種程のカーネーションを生産・出荷しています。 -
- プレゼントされた人の手元で美しく咲くように
大切な人にプレゼントする花鉢は、贈る相手の元で美しく咲いてほしいもの。そのために一番重要なのは「花を健康に育てることです」と語ります。
「ハウスにギュッと詰め込んで生産すれば量を沢山作ることができますが、そうすると花が咲き出すころには株元が蒸れやすくなり、グラつきが出てしまうんです。小さな苗の段階から贅沢に1株1株空間を取って育てる事で、きちんと足元に風と光が当たり、のびのびとしたカーネーションが育ちます」。
こうして大事に育てられた中里さんのカーネーションは、いきいきとしたハリのある株に支えられ、たくさんの美しい花を咲かせます。『プレゼントされた方が、最後までお花を咲かせて楽しんでほしい』という中里さんの想いを受けて育てられた、最高品質のカーネーション。大切な人へ、とびきりの愛と感謝を伝えるギフトとして選び続けられているのです。
- プレゼントされた人の手元で美しく咲くように
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5月の母の日、カーネーションは需要のピークを迎えます。同じカーネーションと言えど、品種ごとに咲く時期も環境も異なるため、母の日に合わせて開花を調整し、揃えて出荷するのは簡単なことではありません。「品種ごとに早生・晩生など、クセがあって大変です。土や温度、水やり等、ひとつひとつにこだわって育てています」と説明する中里さん。お話を伺っていると、私たちが多種のカーネーションから好みのものを選べる背景には、生産者の技術の高さがあることを実感します。
PRODUCER’S DATA
中里園芸
(群馬県館林市)
群馬県館林市の1700坪の圃場でカーネーションやシクラメンを栽培。時間をかけて培ってきた栽培技術と人間性は種苗会社の信頼も厚く、最新品種の試験栽培を多数任されている。技術の高さと気さくで穏やかな人柄で、産地全体の先生的存在として尊敬を集めている。